小社の在庫は安全です

2011年8月28日日曜日

倉庫の補修工事が終わったのと、新刊の受け取りや在庫補充のため、昨日久しぶりに那須の倉庫へ。ご覧のように、放射線量は都内の社屋のおよそ1.5倍という結果に。ただちに深刻な影響が現れる数値ではないと、いちおう独断で推定しました。(表示数値については8月14日のブログを参照。)


在庫の書籍に関しては、さらに段ボール箱に入れてあるので、読者のお手元に届く時点では、ほぼ国内平均の被曝量と思っていただいて構わないと思います。ということで、なんら精密な科学的根拠はありませんが、政府に頼らず、とりあえずの在庫書籍安全宣言をしておきます。


さて、今日の朝日新聞の書評欄下に小社の広告が掲載されてます。春以来しばらく刊行が滞っておりましたが、なんとか新刊3点が並びました。近刊も2点予告しています。ご迷惑をおかけしていましたが、秋の気配とともに少しずつ復調してきておりますのでご安心を。


で、新聞をめくっていると求人欄にお気に入りの「仕事力」があり、これもお気に入りの山下達郎の「職人でいる覚悟」最終回が掲載されていました。


「仕事人になったら、好き嫌いと良しあしをきちんと区切って、他者の作品や仕事への敬意を払わねばなりません。一つの作品が形になるまでに費やす時間や労力は半端なものではありません。……」


「自分の手がけた作品が、それを必要としていただける方々にちゃんと届いていくことが一番うれしい。仕事をしながら見ている先は、売れるとか売れないとかいう途中の雑音を通り越して、どこかで僕の作品を待ってくれている、見知らぬ誰かなのです。」


さすがわが愛するまりやの旦那さんだ、ってへんな敬意になりますが、この言やよし、同世代のものづくり人として尊敬しちゃいます。まさに生き生きした現場があってこその発信力ですね。僕も原点に戻って頑張ることといたしましょう。


そして、願わくは、雑音や風評やなんたらかんたらに負けず、被災地のものづくり人たちがはやく現場に復帰できることを。

倉庫の放射線量を測定中









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