つばめ
つばめ
2012年6月14日木曜日
那須の倉庫への途次、ひさしぶりに東北道は上河内SAに立ち寄ると、ドアの真上に燕の巣が。 餌を運ぶ親鳥の邪魔をしないようにと思いつつ、雛たちのあまりの可愛さに思わずワンショット。近頃、街中で見かけなくなったけど、そういえば、芦野温泉の露天風呂にも巣を作っていたから、生活圏をシフトしているのでしょうか。
こんな楽しいおまけのある倉庫行きも、この一年ほどの売上げの落ち込みで、隔月で十分なほど。家庭の事情で日帰りにしていることもあって、高原も温泉もしばらくご無沙汰という残念な日々です。
もっと残念なのは、売れない本を出すのを「売り」にしていた小社にして、もはやそんな軽口をたたく余地もないほどの最近の売上げ減です。あいかわらず新刊の点数はかなり多いのですが、旬のうちからまったく動かないものが大半。既刊本の売上げも目に見えてダウンしていることを見ると、個々の内容というよりは、全体に購買力が下がっていることが理由のように思えます。
リーマンショックから、東日本大震災、原発事故、欧州金融危機と続く困難に、日本政治の機能不全が加わって、小社の担当する社会・文化の基礎研究のような「漢方薬」的書籍など、もはや相手にされない情勢という認識が真実味を帯びてきます。
暮らしていけない都会から田舎にシフトした(?)燕のように、どうやら小社も生きのびる道をさがすべき時、なのかもしれません。